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踏み切り事故

もう古い話題になってしまったんだろうか
竹ノ塚であった踏み切り事故。

逮捕されてしまった保安官の
「少しでも多くの人を通す為に」という踏み切りを上げた理由が
あまりにも普通のことのようなので驚いた。

電車が通る際に踏み切りに遮断機が降りるのは、
通る電車に人が巻き込まれない為。
その為に、列車の通る前後に余裕を持って遮断機が下ろされる。

その余裕の隙間を見て、内部の規定に逆らって遮断機をあげるのが普通になっていた。
だれが始めたのかはしらないが、
遮断機があがるのをイライラしながら待つ人達の横で仕事をするのだから
それはそれはストレスのある仕事で、人情で安全は守れないのだけれど余裕の隙をみて
一度の大丈夫という事実を上塗りして通例になってしまったんだろう。

そもそも、人情で遮断機を操作することがよい方法であれば、
手動踏み切りが今も世の中の踏み切りとして、もっと多く残っているはずだ。
(まだまだ全国で76ヶ所も残っているらしいけれど)


保安官という現場の人間には、管理する人がいるはずで
保安官達が、余裕の隙を見て遮断機をあげることが通例になっていたのならば、
その上司も知っているはず。
知らなかったのであれば、それはそいつが仕事をしていないという話だ。
その上が知っているかは不明だけれど、内部規定を守っていないことを上層部が知らないことは問題あり。
逮捕されるならば、現場を管理していた管理職もその上の上層部もされるべきだ。

ほぼ通常の出来事で内部規定が守られていない事実は、
管理職や上層部の問題であろう。
内部規定を作り、承認して規定としたのはお偉いさん達のはずだ。
それを守るよう管理するのは、お偉いさん達の仕事だ。
みんなが知っていて破られた規定であれば、規定とはなんだ?という話しになる。
現場へ責任をなすりつける為のものなか?
責任は会社にないという世の中へアピールの為の内部の規定であれば、それは内部規定ではなくなる。


20年も前からの開かずの踏み切りだと地元の方々がいう場所は
何度も立体交差の話しが出てきては、
地元の商店街などの反発により立ち消えになっていたそうな。
鉄道会社の立場では、住民の反対を押し切ってまで工事をすることはないと思ったことなのか。
工事にはお金もかかり(たぶん地域、会社で折半)、一時利用者に不便を強いるので住民の多くの反対は工事するに値しない事だったんだろう。

手動であった利点は、常時3人も保安官を置く鉄道会社側だけではなく
踏み切りの利用者側にあったんではないかと思うのは私の曲がった見方だろうか?

この事件で逮捕されたのは、
手動踏み切りを操作していた保安官だけれど
事件に関係しているのはとても多くの人だったという事だ。


危ないなと思っていながら、踏み切りをそのままにしていたのは
東武鉄道だけではないということ。
東武鉄道に乗り入れしていた会社もしかり。
竹ノ塚の住民、商店街、その地域の議会も東京都も果ては国までも関係者だと思う。

逮捕された保安官だけに責任をなすりつけてしまっていいのだろうか?

今後の竹ノ塚の踏み切りや東武鉄道のなりふりが気になりますな。


まずは、明日から、踏切を渡る時は一時停止と目視確認ですな。
(教習所で習ったことを思い出した。そういえば、私には踏み切りって最近あまり身近じゃないことも気づいた)


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